
成分について 01
ターンオーバーを整える
ターンオーバーには理想のサイクルがあります
ターンオーバーとはお肌の表皮部分の生まれ変わり、
すなわち新陳代謝のことを言います。
ターンオーバーが正常なお肌はバリア機能が整い、水分を多く含み、ハリや透明感があります。
このターンオーバー、正常なサイクルは約4週間~6週間と言われており、
実はサイクルが短ければいいというものではありません。
サイクルが長くなれば、古い角質が一定期間を過ぎても剥がれ落ちず、
シミや肌のごわつきなどの原因になります。
反対にサイクルが短くなれば、
未成熟なままの細胞が角質層として肌表面に出てきてしまうため
バリア機能を果たせず、
肌トラブルの原因となります。
ターンオーバーサイクルを整えてくれる植物EGF
EGFには細胞を活性化し、肌のターンオーバーを正常にする働きがあります。
常的にスキンケアによりEGFを取り入れることで、ターンオーバーをサポートし、
シミや乾燥肌などの肌悩みの改善を促します。
さらに肌が新しい細胞に生まれ変わっていくため、
キメが細かく透明感のあるお肌にするサポートも期待できます。
植物EGFは、みずみずしい肌を取り戻すために必要不可欠な存在なのです。

成分について 02
抗炎症作用
太陽の下で、もっと輝くために
EGFの他にも健やかな肌に必要な成分は沢山あります。
そのひとつが、グリチルリチン酸2K。
「甘草」という植物からとられた天然成分で
抗炎症作用を持つ成分として知られており、
のどのはれや痛みを鎮める風邪薬や、鼻粘膜の炎症を鎮める鼻炎薬など
一般医薬品にも使用されています。
また皮膚刺激性や毒性もほとんどないため、
敏感肌やインナードライ肌用の化粧品にも使われています。
このグリチルリチン酸2Kの持つ抗炎症作用により、
化粧品では以下のような効果が期待できます。
・紫外線による炎症のアフターケア
・ニキビや大人のニキビの炎症を鎮める
・角質層の乱れを改善し、バリア機能やターンオーバーサイクルを正常に導く
グリチルリチン酸2Kは日焼けによるダメージを抑えるサポートをする成分として
日焼け止めにも配合されています。
またニキビの炎症を鎮める作用についても、
潰れてしまったニキビの炎症を抑えるだけでなく、
これからできるニキビの予防にもなります。
普段どれだけ気を使っていても、
どうしても紫外線の下に行かなければならない日もあるもの。
そんな時に肌への負担を少しでも減らせるように。
ぜひグリチルリチン酸2Kを配合した化粧品を選んでみてください。

成分について 03
保湿
日本酒から抽出された保湿成分
コラーゲン、アミノ酸、尿素、ヘパリン類似物質、スクワラン、ワセリン・・・
一言に保湿成分と言ってもその種類は多く、特長も様々です。
数ある保湿成分の中でも特にオススメなのが、
グリセリルグリコシド。
どちらも水溶性で、水をしっかり吸着したり、抱え込んで保湿をしてくれます。
ヒアルロン酸はスキンケア用品に含まれる成分として有名ですが、
グリセリルグリコシドは初めて聞く方も多いのではないでしょうか。
グリセリルグリコシドは強力な保湿が期待される成分です。
ある実験で切り花の花持ちを観察した際に、
グリセリルグルコシドを添加した水に入れた切り花は
入れていない水の2倍長持ちしたという結果も出ていることからも
その保湿力の高さが分かります。
このグリセリルグリコシドは日本酒にも含まれており、
日本酒の杜氏さんの手が白くて綺麗なのもグリセリルグリコシドのおかげと
考えられ、注目されています。
生命に重要な“アクアポリン”
グリセリルグリコシドが保湿に有効な理由、
それはアクアポリン増加作用によるものです。
アクアポリンとは細胞膜に存在する水の通り道のことです。
人間の体は約70%が水分でできていると言われているように、水なしでは生きられません。
常に新鮮な水分を体内に取り入れる必要があります。
しかし肌の表皮には血管が通っていないため、
栄養や水分の運搬といった重要な役割をアクアポリンが担っています。
このアクアポリンの発見は生命科学上重要なできごとで、
発見したピーターアグレ教授には2003年にノーベル賞科学賞が送られているほどです。
これほどまでに人間にとって大切なアクアポリンですが、
40歳を過ぎると発現が急激に減少することが分かっています。
グリセリルグリコシドには、このアクアポリンを増やし、
更にはそれぞれの穴を大きくする効果があるため
しっかりと肌に水分を行き渡らせることができるのです。
保湿だけではないグリセリルグリコシドの役割
グリセリルグリコシドの持つ役割は、保湿だけではありません。
保湿効果に加えて4つの役割が存在します。
1つ目は、メラニン産生の抑制。
肌は紫外線にあたると炎症を起こし、肌の中の酵素チロシナーゼが増加します。
チロシナーゼはメラニンを作る指令を出すため、チロシナーゼが増加すると
日焼けをし、更には大量に生成されたメラニンが体内に溜まり
シミの原因になります。
グリセリルグリコシドはこのチロシナーゼの活性を抑制してくれるため
日焼け、そしてメラニンが原因のシミさえも防ぐとも言われているのです。
2つ目は、コラーゲンの固化防止。
シワやたるみの原因のひとつに、紫外線に当たったコラーゲンが固まり
肌の弾力を失ってしまうことが挙げられます。
グリセリルグリコシドは紫外線によるコラーゲンの固化を
防ぐ働きがあると言われています。
3つ目は、フィラグリンの産生を助ける。
フィラグリンとはお肌のバリア機能である角質層を形成するためのタンパク質です。
グリセリルグルコシドが、フィラグリンの産生を手助けすることにより
良質で健康的な角層を作ることができ、
肌トラブルの防止になると期待されています。
4つ目は、抗炎症作用。
先ほど紹介したグリチルリチン酸2Kに加え、
グリセリルグリコシドにも抗炎症作用があります。
2つの成分により、特に紫外線による炎症を抑えるサポートをします。

成分について 04
光老化防止
光老化の影響と仕組み
紫外線による肌の老化のことを光老化と言います。
光老化は加齢による自然な老化とは異なるもので、肌の色のくすみやシミ、シワ、たるみ、
更には皮膚がんが生じる場合もあります。
加齢による老化と光老化では老化の仕方も異なり、
加齢による老化の場合、皮膚や肌の色は薄くなりますが
光老化の場合は皮膚は分厚くなり、肌の色も濃くなります。
一説には肌の加齢の約80%は光老化によるものとも言われており、
28年間トラックドライバーとして勤めた男性で、
常に光を浴びている側の顔だけ明らかに老化が進んだ例などもあります。
紫外線によるダメージは季節を問わず蓄積していくため、
日々のスキンケアから気を付ける必要があります。
それぞれの成分がもたらす光老化防止
ここまで、様々な成分をご紹介しました。
メラニン産生を抑制し、紫外線によるコラーゲンの固化を防ぐ
効果の期待されるグリセリルグリコシド。
紫外線による炎症を抑えるとされるグリチルリチン酸2K。
そして、ターンオーバーを整えることで
紫外線によるダメージが蓄積した表皮の生まれ変わりを促す植物EGF。
これらの成分はどれも
光老化の防止をサポートするものです。
太陽の光とは体内リズムを整えたり、ビタミンDを合成する
人間にとってなくてはならない存在。
肌にダメージを与えるからと太陽を嫌うのではなく
きちんと対策をして
太陽の下でより一層輝ける女性 になるために、
ぜひ光老化防止を意識したスキンケアに取り組んでみてください。
※本ページの成分説明は、一般的な成分の性質を述べたものであり、当社が運営するサイトに記載されています化粧品の効果・効能を表すものではありません。
また、当社以外の化粧品に配合された場合にも、必ずしもここに記載された働きをするとは限りません。(濃度や処方等によるため)